@がん

 

免疫システムには、がん細胞を発見して体内から排除するという機能が備わっています(図4 b)。

しかし、中にはこの監視をかいくぐって生き残るがん細胞も存在します。がん細胞を見つけて排除する役割を担う細胞傷害性T細胞という免疫細胞に見つからなくする、

あるいは自分が攻撃対象ではないと思わせることで、攻撃から免れています。

このうち後者の場合で、CD4陽性細胞が関係していることが明らかになってきています。

がん細胞が出しているサイン(腫瘍抗原と呼びます)が、攻撃対象ではないというスイッチをオンにすると、制御性T細胞(CD4陽性細胞の一つ)が細胞傷害性T細胞による

がん細胞の攻撃を抑制する方に働きます(図4 c)。

このように、がん細胞の中にはCD4陽性細胞が関係する免疫システムを巧に利用して自分を守っているものがいます。

しかし、ブレーキ役になっているCD4陽性細胞を一時的に無くすことができれば、細胞傷害性T細胞はがん細胞を攻撃することができるようになります。

弊社はこのことに着目し、ポテリジェント技術で抗体依存性細胞傷害活性を高めた抗CD4抗体を用いることで、CD4陽性細胞の一時的な除去を効率よく行い、

細胞傷害性T細胞によるがん細胞の攻撃を促進する(図4 d)治療法の確立を目指しています。

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